2020年8月30日日曜日

KATO 8620のDCCサウンド加工

先週発売されたKATO 8620のサウンド加工です。すでにC57,C58,C59についてはExpBoard SLシリーズを使って加工ましたが、今回はテンダーが3軸とのことでいろいろと迷いましたが、結果としてSL-C57/D51を使って加工しています。

まずは、取扱説明書の手順に沿ってテンダーのハシゴを外します。その後慎重にテンダーボディを外します。

途中の分解は飛ばしまして、左右に分割されているテンダーウエイトの加工です。前側を斜めにカット、後ろはデコーダ が載るように斜めに下がるようにやすりがけします。

最終的にはこのような形なります。前側に斜めにスピーカーを立てるのです。

また石炭を表現したパーツは、スピーカーに当たる前半分の壁や柱をカットします。

テンダーボディも中についているランナーをカットします。

さらに、石炭口の裏が内側に飛び出しているので、この壁を薄くします。

Loksound5Microでも、そのままですと石炭パーツの足の間にはまりません。基板を紙ヤスリですこし細めに削ります。なお、やすりがけすることでICが外れたり、また静電気破壊を起こす可能性などリスクが大きいので、そこは覚悟してください。邪道ですが、今回はヤスリを水に濡らすことで静電気の発生を抑えたつもりです。(この場合は、十分に乾燥させてから通電してください。ICに染み込んだ水分が通電により急に発熱・膨張しICが壊れるかもしれませんので)

 Loksound5Microに合わせて、ExpBoard(SL-C57/D51)も幅をつめておきます。

スピーカーは、DektopStationさんから評価用にいただいた15✖️11mmのDB Unlimited製(SM150808-8、8Ω 1W )、エンクロージャおDesktopstationさん頒布品です。表面をやすりがけしたらちょっと見た目は微妙になってしまいました。

エンクロージャの長辺部分を斜めにカットしたあと、少しずらして全体が菱形になるようにします。

デコーダーとスピーカーを仮に装着して、十分な隙間かを確認します。

ウエイトをカプトンテープで絶縁します。

 スピーカーに短い配線を行います。

 スピーカーの他、モーター配線、ヘッドライト配線をはんだ付けします。

 テンダーに全体をのせてみて、ショートしていないことを確認します。

再度組み立てます。うまくいくと、石炭パーツの爪でロックされます。


前側は取り付け足をカットされていますので、固定が弱いかもしれません。テンダーとエンジン間の場所で床板を木工ボンドで仮固定するとよいでしょう。

さて、エンジン側の改造です。サイドのパイプをようじで丁寧に取り外します。

キャブを外します。細かいパーツを壊さないよう注意してください。

 デフを前面に抜きます。顔が飛びますので注意してください。

キャブの上のライト基板を外したあと、ボディを持ち上げます。

モーターの配線部分です。ここは最近のSLは同じ構造ですね。

テンダーからのモーター配線をはんだ付けします。可能ならコネクタで繋ぐ方がよいでしょう。


接続部分を熱収縮チューブで絶縁し、元の場所へ戻します。

 ライト基板はDCC化しますので、ボディ左側の端子とチップ抵抗の間をカットしておきます。


 デコーダーのFNTー配線(ヘッドライト)を基板の穴から通してさきほどのチップ抵抗のカットした場所にはんだ付けします。

ここから再組み立てです。顔(トーマスの場合)をつける前にナンバープレートをつけました。

 キャブも取り付ける前にナンバープレートを取り付けます。

最初に外したパイピングや梯子パーツをつけて完成です。走らせる前にパーツがすべて元どおりか確認してください。私は、エンジン左側のコンプレッサがはずれていましたので、再度ボディを浮かせて取り付けています。

仕上がりは・・・最高です。今回Unlimited製は、スピーカーの構造も非常にしっかりしていましたが、音質が立派です。また、音量も必要十分な仕上がりです。パシフィック231さんが開発されたオープンサウンドデータを入れて完成です。twitterで聞いてください。

2020年8月22日土曜日

Nゲージ用スピーカーを比較する3(エンクロージャ編)


偶然、昨日はお二方からエンクロージャがとどきました。


全体は、こちらです。音を試しながらスピーカーユニットを組み合わせしています。


赤いものは、やあさんから提供いただいたもので、FLASHFORCE社advanture3(FDM方式)で出力したもので、素材はPLA(エコプラスチック)です。また白い方は石田商店さんから提供いただいたもので、DMM.comのアクリル素材で出力したものとのことです。肉厚は白い方が薄いです。

まず、お決まりのnagodenさんスピーカーで比較します。先に結論を言うと、これが一番バランスがよさそうです。

さまざまな音源で聴き比べたいので、MP3デコーダ (SE版)を使います。音源は、YOUTUBEからです。SLみなかみ号の発車音とロマンスカーのミュージックフォンを使いました。ただ、これだけではわからないので、いくつか音楽を鳴らして比較しました。


サイズ的には、多くのN車両に入る5mm高さのものを比較しました。結果として、音の違いはわかりません。また、タカチケースを縮めて使うより音がよいです。エンクロージャの内部空間が大きい分バランスが良い(低音が聞こえる)と思いました。

 次に同じサイズで、別メーカー(端子が短い辺についている)のテストです。これもnagodenスピーカーとかなり似た感じですが、nagodenスピーカーより低音が弱い気がしました。

 次にCUIオーディオのひとまわり大きいユニットです。音は心持ち大きくなったのですが、さきほどの音楽で比べると、高音のキレがなくなった感じです。

最後に、twitterのフォロワーさんに教えていただいた、ひとまわり小型のFleischmann互換スピーカーです。音はnagodenスピーカーと似ていますが、ちょっと低音が弱く音が歪みます。タカチケースに付け替えると歪みはなくなるので、エンクロージャとの組み合わせになにか問題がありそうです。

ロータリースイッチでスピーカーを切り替えながらきちんとした場所で聞けば違いがはっきりするかとおもいますが、車両に搭載するとまた変わると思います。また、この道(オーディオ)も別の「金失道」なので乗り入れするのはやめておきます。

2020年8月16日日曜日

PitInシリーズのご紹介

世の中には、既にローラー運転台がいくつか出ておりますが、自分に合わないところがあたので、試作してみました。せっかくなので、さまざまな用途に使えるようにラインナップを揃えました。


 メインは手前のローラー運転台(PitIn-R)です。それにオプションでテンダー用の台(PitIn-T)とタイヤクリーナ(PitIn-C)を組み合わせられるようにしています。

このローラー運転台では、ローラーの高さを抑え、はんだ付けされたプリント基板のフレームでガッチリつくることで、車両の安定性を重視しています。また、このローラーは外側からネジで止めているので、転がり具合を調整したり、ローラーがスパーク痕で痛んだ時に交換できる構造にしています。

 早速使ってみます。このように車両に合わせてローラーをはめて、レールに通電すると動きます。タイヤにきちんとローラーが当たっていないと不安定になりますので、注意してください。

タイヤクリーナーは、キッチンタオルやティッシュを切って、クリップで止められるような構造です。ここに、クリーナーを染み込ませて使います。

 裏側はレールの枕木間にはまり込む構造で、ずれにくいようにしています。

クリーナーを使う場合は、クリーナーのくぼみにローラー運転台をはめて使います。

このように、台車の片側をローラーにもう片側をクリーナーにのせてパワーパックの出力を少し上げると綺麗になるでしょう。

 もう一つのSLのテンダーの台です。レールからの集電を基板上部の金具に伝える構造です。

このようにして利用します。全輪に直接給電するのでかなり安定して動かすことができます。

さらに、タイヤのクリーニングも安定した状態で行えます。試走確認のみならず、DCCサウンドの調整などにも有効かと思います。

製品としてはほぼ完成してるのですが、組み立てにはんだ付けが必要になるので、ご希望の方にどのように使っていただくか検討中です。

2020年8月10日月曜日

MP3サウンドデコーダV6SEを試してみる

現在、nagodenさんが開発中の新しいMP3デコーダの試作品を試しましたので、ご報告です。今回の目玉はなんといってもTRAINOのE-Slimに外形を合わせて室内灯ユニット感覚で搭載できることです!



真ん中の小型ユニットが、半年ほど前にレリースされたMP3サウンドデコーダV6です。V6についてもブログでご紹介済みです。その手前が今回のV6SE(Slim Edition)で、この細い本体を実現するために、マイクロSDカードスロット方式をやめてメモリICを実装、マイクロUSBコネクタでデータを書き込めるようにしたことです。

EC-Slimと同じ設計思想ですので、よりシンプルな配線でNゲージ車両にフィットします。本日のご紹介は、さらにTRAINO製品であるEC-タイプF(フロアタイプ)と組み合わせてキハ35に取り付けてみます。

まずは、EC-タイプFを中継に使いますので、配線パッドから細い線を引き出します(LEDとチップ抵抗は取り付け済みです)。写真左側から、ヘッドライト(テールライト=緑、ヘッドライト=白)、モーター(黒)、DC+(青)となります。

 この基板をキハ35に取り付けます。今回はテスト用にT車を使いますのでさきほどのモーター配線は外しています。

 メカイスは、真ん中のスイッチを外しておきます。

集電は室内灯ユニットと同様の方法にしますので、集電金具を装着します。手持ちがない場合にはTカンパニーから発売されているパーツを購入されるのが間違いないです。

さきほどの配線3本(ヘッドライト、テールライト、DC+)をスイッチの穴を通します。

メカイスを床板にはめると、このようになります。

次にデコーダの位置を考えます。

屋根裏の不要なパーツを外し、基板の位置が見えるようにします。

室内灯ユニット取り付けパーツの先端をカットしておきます。

今回は、帯板ではなく0.5mm真鍮線をはんだ付けしました。

その先端を下に曲げてさきほどの集電板に挟みこむ予定です。

全体はこんな感じです。

試しに点灯すると、やはりUSBコネクタが窓から見えてしまいます。

よくみると、耳たぶの部分がボディに当たっています。

 この耳たぶをニッパでカットして屋根裏付近に持ち上げます。

スピーカーはDesktopstationさんから提供いただいたCUIオーディオのものを使います。キハ35は床板がシンプルなので大きなスピーカーでも無加工で取り付けできます。

 ライト配線とスピーカー配線をデコーダの上面でできることは小さいNゲージでは大変なメリットですね。

 ボディをかぶせる前の最終確認です。今回は電解コンデンサを運転室後ろにつけましたが工夫すればもっと目だだなくできるでしょう。

 ボディをかぶせて位置を微調整します。


最後に屋根をかぶせて完成です。

なお、MP3サウンドデコーダの詳細はさきほどのリンクにありますが、特徴を簡単にまとめておきます。

・圧倒的な低価格のサウンドデコーダとなります。既発売のV6は3600円なので、ここに室内灯とMP3用フラッシュメモリを加えた金額になると思います。

・室内灯はEC-Slim同様常時点灯からAUX1AUX2制御にジャンパで変更可能です。その他 M車用のデコーダとしての機能(モーター制御およびBEMF)、ヘッドライト、テールライト)はすべて入っています。

・吊りかけ音、ディーゼル音のほかへのへのもへじも開発に参加した京急2100サウンドもあります。プログラミングの技術があれば、走行音もオリジナルにすることができます。(arduinoやC言語の知識が必要になります)

・ファンクション音も入っていますが、ここはマイクロUSBコネクタでパソコンと繋いで入れ替えることができます。MP3フォーマットであれば長い音楽でも再生できます。この入れ替えにはプログラミングの知識は不要です。個人的にはO田急のミュージックフォンを入れたいですね!

現在、量産に向けて改良を検討中とのことで、正式版がでるのを楽しみにしています。