2022年1月29日土曜日

Rhätische Bahn Ge4/4 IIのDCCサウンド化

 昨日、KATOから Rhätische Bahn のコンテナ貨車が発売になると聞いて、手持ち Ge4/4 IIをLoksound5 MICRO KATO USAを使ってサウンドを搭載しました。


車両はこちらです。ちょうどフォロワーさんから嬉しいプレゼントが届いたので、早速こちらに搭載しました。


そのプレゼントとはこちら、小型スピーカーとエンクロージャです。右側はいつもの15mmx11mmサイズで、こちらは振動板の大きさが半分くらいです。インピーダンスが大きいヘッドフォン用(32Ω)は持っていたのですが、電流が流れずインピーダンス8Ωのものを探していたところでした。


さて分解です。分解は台車を外してから行います。



この円錐状の外側でクリアパーツがダイキャストに引っかかる構造です。爪楊枝を差し込んで、内側のダイキャストを引っ張ると抜けます。引っ掛けるところがないので慎重に作業してください。特に集電バネを曲げないように気をつけます。


中の構造はED71などと同等ですね。


基板をのせてみて、確認です。

また、背が高い部品(セラミックコンデンサ)がどこに当たるかをみておきます。


窓ガラスや屋根を外して加工を開始します。


超音波カッターで屋根裏をカットします。


スピーカは床下パーツにとりつけますので、ぴったりはまる穴を開けます。



軽く接着し、端子はボディとショートしないようにカプトンテープを貼ります。



デコーダの裏にもカプトンテープを貼っておきます。白いレジストで印刷されているのでそのままでも大丈夫な場合もありますが、プリント基板のシルク印刷は絶縁膜として十分か分かりません。


スピーカーの配線を通してプリント基板左端の端子にはんだ付けします。もう一度全体チェックを行い、通電します。


さきほどのコンデンサの隙間はこのくらいでした。もしかしたらカットせずとも入ったかもです。


右側のLEDの先端に合わせて、導光パーツを0.5mmほどカットします。



ここで一息ついて、部品の取り付け忘れがないかなど確認です。


スピーカー部分の拡大です。後でスピーカーの脇にグレーのシールを貼ろうと思います。



最後にESUのホームページからサウンドをダンロードして入れ替えました。流石に先日のC62よりは控えめなことですが、部屋の中なら十分楽しめる音量でした。

早速貨車を引いて走ります。半年後にはここにさらにコンテナがつながるということですね。

2022年1月15日土曜日

オープンサウンドデータミーティング2022参加報告

 1月8日にホビーセンターKATOで開催されたオープンサウンドデータミーティングにて、Nゲージ搭載セミナーを開催しましたので、その内容をご報告いたします。

今回は、初めの30分ほどNゲージのDCCサウンド化のプレゼンテーションをさせていただき、そのあとDCC搭載講座と3両への実演を行いました。まずはプレゼンテーションから、

まだまだニッチな世界のNゲージのDCCサウンド、海外模型では完成品のバリエーションも増えていますが、日本ではこれからなのかと思います。これまでは、電子工作の知識・経験も必要で、模型を中心に楽しまれている方からは面倒でした。そのような状況でも、オープンサウンドデータを使って小さなNゲージ車両から実感的なサウンドが流れるのは驚きであり、デコーダーの小型化が進んで改造するためのハードルはかなり下がってきています。

TRAINOではそれぞれの車両に適合したExpBoardを開発し、多くの搭載実績ができました。KATO製品であれば、現状8割以上の車種に搭載可能です。C12,DD16についても今後検討を進める予定です。

車両に搭載するDCCサウンドデコーダの紹介です。左端は少し前のバージョン(V4)で隣が最新のV5になります。「オープンサウンドデータ」は、ちょうどこの切り替え時期に開発されました。この後MICROをさらに小型化したNANOやDCCフレンドリやKATOの機関車に搭載されている基板のものなどのバリエーション展開がありさらに選択しが増えました。

もう一つお伝えしたいことは、DCCサウンドデコーダー以外に、スピーカーの搭載が必要だということです。Loksound V5から標準添付されたシュガーキューブスピーカーがNゲージでも使えます。スピーカーのエンクロージャは、プラモデルのようにランナーがついた部品で跳び箱のように必要な段数を重ねて使います。また、3Dプリンタ製作パーツや車両のパーツの裏側を使って搭載することで、省スペースを実現することも可能です。

搭載作業を始める前に、必要な道具を説明します。
当日配線ケーブルの太さを聞かれましたがNゲージの場合はAWG36前後が適切だと思います。また、ポリウレタン電線は使えるかのご質問をいただきました。ポリウレタン電線はトランスやスピーカーなど電気部品でコイルを巻くための電線でその被覆は塗装で非常に薄いものです。何度も曲げたりどこかにひっかけたりした場合には絶縁性が失わえる場合がありますので、その点に注意されたほうがよいかと思います。デコーダ配線の短絡は、デコーダの故障につながります。

また、近年のNゲージ車両はねじ止めより嵌め込みが多いので、その爪を浮かすためにKATO車両愛称幕ドライバーや爪楊枝、竹串を使います。竹串はマイナスドライバ形状にしておくと、金属ドライバより傷をつけずに外せます。今回のセミナーでもSLのボディ取り外し時に利用しました。

プレゼンテーションの最後に一般的な注意点をここに示します。車両が小さいので、落ち着いてじっくり取り組むことが重要です。

さて、ここからは具体的な車両への搭載方法の説明です。電車、気動車などの箱型車両についてまとめました。

左が車両を示し、右側がDCCサウンドデコーダです。TRAINOでは搭載作業を楽にするためのExpBoardを準備しており、車内の配線を整理することで内部の電子回路が見えないようにしています。

DCCフレンドリですが、こちらはダイレクトに取り付け可能です。
当日は、ドクターイエローへの取り付け実演を実施しました。なお、取り付ける前にボディの裏側の一部を切削しないとスピーカーが入りにくい状態でした。
資料の通り、LokSound5 Micro KATOを取り付けるときには絶縁に配慮が必要です。
 
次にDCCフレンドリ対応前の動力車への搭載です。EC-Slimを使ってモーター配線にケーブルを行うのがよいでしょう。
EC-Slimの構造です。デコーダで室内灯を点灯することができます。その他多くの準備をしています。
モーター端子部の加工はこのようになります。 絶縁テープが必要です。

TOMIX,マイクロエース車両についてもほぼ同じ構造でDCC化ができます。

こちらは、KATOの新動力(フライホイール付き)でもDCCフレンドリでない(プリント基板が使わえている)タイプです。

新製品のスーパーはくともこれに該当します。ふろわーさんから写真をお借りしました。床下の基板を交換し、EXP-NANO2(もしくはEC-SLim)を使って、DCCデコーダを搭載します。

これ以外の車両でDCC対応がなされていれば、追加配線でケーブル接続することも可能です。NEM651(6ピンコネクタ)があれば、デコーダの配線をつなげばOKです。当日はこのFlesichmann車両への取り付けを実演しました。
 
ここまではM車へのDCCサウンドデコーダ搭載方法でしたが、次に先頭車のヘッドライト、テールライトの点灯方法です。
このようにDCCデコーダを直接取り付ける方法と、ExpBoardを経由する方法があります。


取り付け後の例はこちらです。PetitDecoderはアドレス書き換えはできませんが、KATOの従来車両にスマートに取り付けできます。

 

ここからは、機関車へのDCCサウンドデコーダ取り付け方法です。特別に指定がない場合はKATO製品です。

DCCサウンドデコーダはMICROが中心でしたが、SLの一部はLokSound5 NANOを使います。なお、EL,DLの一部機種はLoksoud5 micro KATO USAの基板が直接取り付け可能になりました。

新製品であるEXP-NANO62のご紹介です。プリント基板にスピーカーユニットとテンダーライトLEDが直接取り付けでき、またエンジン側の配線引き出しも楽になりました。
写真の通りC62ではテンダーにポン付けできます。ただ、エンクロージャの貼り付けや絶縁処理などは必要になります。当日C62への搭載実演を行いましたが、テンダーの再組立てに時間がかかりボディをかぶせる前の試走までのご紹介になりました。
 こちらは、C57へ取り付けたときの様子です。テンダーのダイキャスト切削が必要になります。テンダーライトも点灯するように改造することも容易です。

次に、ELへの取り付け方法のご紹介です。ELタイプHでLoksound MICROを取り付けできます。また、TOMIX車両もEXP-NANOを使って取り付けることができます。

EL同様DLにも取り付けできます。DF200はDLタイプFで搭載可能です。またDD51はLoksound5 MICRO KATO USAに基板を置き換え可能です。

DCCサウンド搭載のまとめです。DCCサウンド化では「音量」「音質」「安定性(品質)」「見た目」に留意して進めるとよいでしょう。車両のタイプによってさまざまな対策があるのでこれらを振り返ってから作業するとよいでしょう。

最後になりましたが、ExpBoard以外のTRAINO製品です。DCCサウンドデコーダ搭載後のサウンドの調整のために、スケールスピードメータがあると便利かと思います。また、ポイントデコーダなども準備していますので電子工作に興味がある方に使っていただければ幸いです。








2022年1月10日月曜日

C57 DCCサウンド加工 Part2

昨日に続き、EXP-NANO62を使ったDCCサウンド加工です。C57については以前開発したSL-C57/D51でDCCサウンド化していましたが、EXP-NANO62も搭載可能です。こちらもテンダーのライトも点灯できるよう進化しています。

スピーカーユニットをつける前のプリント基板の形状はこちらです。

これに、LoksoundーNANOの標準スピーカーを付けます。

早速、加工を始めます。テンダーを分解し、ダイキャストの加工を先に行います。


前後の部分を金鋸でカットしやすりで整えます。以前のLoksound5 Micro(SL-C57/D51)を搭載したときと同じです。また、床の部分も平らになるようにやするとエンクロージャの体積を増やせます。

スピーカーもLoksound NANO付属品を使います。プリント基板に貼り付けるので、枠の部分を丁寧に剥がします。両面テープはスピーカー側に残します。

 
貼り付けたあと、スピーカーの配線を基板にはんだ付けします。この部分のはんだ付けはちょっと細かいです。試しにデコーダを装着してみます。こちらが下面になります。


また、テンダーパーツの中に入れて様子を見ます。

問題なければ取り付けます。デコーダーにもカプトンテープを貼りましたが、念の為ダイキャストの一部にもテープを貼りました。


エンクロージャはESUの標準品が使えますが、それより少し高さがある3Dプリンターのパーツ(DesktopStaionさん試作品)を接着しました。

 ライトパーツを抜いてからテンダーを組み立てます。ライトパーツはLEDに当たらないように短くカットしてください。なお、LEDをはんだ付けするときにはパッド中心にはんだ付けして基板エッジより中に入るようにするとよいでしょう。

マジックで塗ったマスキングを貼り付けてライト部を遮光します。

今回はヘッドライト配線だけ茶色を使ってみました。キャブライトは隙間が厳しそうだったのでなしとしました。


エンジン側を分解します。まだ、ランボードも外します。


今回はモーターに直接配線するために、一度フライホイールを外しました。


一度モーターを取り出して被覆を向き半田メッキをしておきます。


ヘッドライト基板も一度外して、左側の端子をカットします。


基板のタブに先ほどの茶色い配線(ヘッドライト)をつなぎます。


モータを戻した後、配線を溝に入れながらランボードを取り付けます。


連結する直前に、デコーダからの黒い配線をモーターにつなぎます。ボディを被せた後の配線長を考えてください。また、モーターの後ろにすぐボディが来るので小さくはんだ付け市hます。短絡しないようにしっかりカプトンテープで絶縁してください。


ボディを戻して、機能確認したあとCV値の調整を行って完成です!