2025年5月12日月曜日

箱根登山鉄道3000形アレグラDCCサウンド加工

 本日はこちら、箱根登山鉄道3000形アレグラ号DCCサウンド加工のご紹介です。

DesktopStation製 SmileSound K3066 (Suger Rabnit)を搭載し、本形式のSmileSound Dataを利用します。

SmileSound K3066 Sugar Rabbit

SmileSound向けサウンドデータ・箱根登山3000形 東洋IGBT

詳細はこちらを参照願います。

箱根登山鉄道は、2両もしくは3両編成で2000形等との併結運転もあるのでT車をDCCサウンド化することにします。車内を覗いても部品や配線がめだたないように仕上げるためには、小型のM車では困難だというのも理由です。

双方とも屋根裏にSmileSound K3066を収納、プリント基板を窓より上に隠します。SmileSound MINI(NEXT18)よりこちらの方が薄く仕上げできますし、SmileSound Slimでは長すぎます。少し贅沢ですが、SmileSound K3066を2つ使うことで、車両間のジャンパー配線も不要になります。


T車を分解し、詳細を確認します。事前に聞いていた通りパーツはM車と共通です。モーター収納部ダイキャストパーツはモーター外形に合わせてカーブしているので、このままでは四角いエンクロージャを入れることができません。

手間がかかるのを承知で、床下部分をステンレス用金鋸でカットしました。切りしろがながいので時間がかかりますが、加工前は17gと重すぎることもありカットしました。結果11gと6g程度軽くなりますが、一般的なT 車と比べれば十分な重さがあります。


その分、コンデンサ容量をおおきめにしています。薄型高分子コンデンサ(220uF)は2個腹を合わせてはんだ付け、配線を延ばしておきます。


ダイキャストの隙間に16mmx9mサイズのスピーカー(CUI Devices CMS-160925)を嵌め込みました。少しオフセットさせて床下機器パーツ内にさきほどのコンデンサを収納します。


セメダインスーパーXを使いエンクロージャを接着・隙間を充填し、SmileSound K3066と組み合わせてサウンド機能のチェックをします。


上面からみるとこのようになります。


ボディ側の加工です。基板の場所を決めて背が高い部品(電源ICなど)のところに穴を開けて逃します。

次にこちらのライト基板の改造です。


基板の下側にはこのように、両端にLEDが付いていますが、前後で回路がつながっていますのでちょっと複雑です。

回路図を書いて整理すると、ヘッドテールライト・テールライトに分けて抵抗が入っています。双方680Ωで同じですが、ヘッドライト・テルライトの照度のバランスを調整できるようにしたかったのでしょうか?(その割にはヘッドライトが小さく明るいとはいえません)

今回は両極性回路は使わず、パターンカットや追加配線でDCCデコーダの信号(プラスコモン)に変更し、配線準備を進めます。

基板表面の加工方法です。(赤がカット、緑が追加配線)

この加工図をもとに基板をカット・ジャンパー線を追加しました。こちらは上面で前後のチップ抵抗付近のみ、高さに1mmほどのスペースがあります。なお、SmileSound K3066では印加電圧が3.3Vと低いようでしたので、基板上のチップ抵抗を100Ωに交換しています。

さらに、スルホールの表面をカッターの背で削り配線をはんだ付けしていきます。

今回のライト基板の改造は複雑でしたので、組込前に単体でテストします。以前購入したESUのサウンドデコーダ用アダプタボードのカラー配線材を使い間違いを減らしています。


基板を内装パーツに戻し、パーツの合いをチェックします。


さきほど準備していた高分子薄型コンデンサ(220uF×2個)をスピーカの横に入れて格闘開始です。

なんとか納まりました。盆栽状態?ここまで来れば一安心です。あとはミスがないことを祈るばかりです。

ヘッドライト・テールライト配線(白、黄色)はここで前後の配線を繋ぎ、柱に接着します。

SmileSound K3066のサイドビューLEDを外し、そこにさきほどの配線(黄色、白、および青)をはんだ付けします。LEDは車端正面からみて右手がプラス(青色)になります。ボディを戻す前に全ファンクションをチエックしておきます。


配線の長さを調整し、SmileSound K3066を木工ボンドで基板を車体に軽く固定します。


配線が窓からみえる部分に飛び出していないか、チェックします。デコーダもほぼ、窓上に収まっています。

さて、工作内容を忘れないうちに、続けてM車の加工に入ります。


屋根を外して、SmileSound K3066基板と薄型高分子コンデンサを置いてみます。T車と同様に電源回路部、加えて薄型高分子コンデンサが当たる部分をくり抜きます。

車体からモーターを取り出し、配線を引き出します。

 
プリント基板は、モーターへ延びている金属金具を半田を温めて外します。


基板の加工もT車と同じですが、モーター車軸部を使って中央部に寄せることができないので、運転席付近に穴を開けてライト配線を室内に通せるようにします。

配線を潜らせながら、基板を床板にはめて戻します。白いウオームギアホルダーがずれやすいので、ちょっとイライラする作業です。

なんとか納まりました。

続けて屋根の加工です。ラジエターのパーツの足の内側を削り鉛ウエイトを乗せます。計ってみるとみるとこれでちょうど2gでした。


デコーダの端に停電防止コンデンサ(高分子薄型コンデンサ 220uF1個)を繋げておき、あとは下回りとの配線です。


配線は、外から見えにくくなるようになじませ、ボディを戻します。

M車のシースルーの状態です。基板は見えませんが、T車と比較すると若干配線が見えてしまいす。元々モーター部も出っぱっている位ですので、こだわりすぎることはやめます。


これで完成です。車重を計測すると、M車改造前 41g が44gと鉛ウエイトを追加した分重くなり、 T車はダイキャストをカットしたので36g=>32gと若干軽くなりましたがゴムタイヤがありませんので集電性能は問題なさそうです。

試走の状況です。F0ライト、F1サウンドオン、F2警笛はいつも通りですが、F10でレールスキール音、F12で発車のホイッスル音が特に効果的かもしれません。

参考情報:

レーティッシュ鉄道のアレグラも、DCCサウンド化をしています。

レーティッシュ鉄道ABe8/12 DCCサウンド加工





2025年5月4日日曜日

KATO ED75(旧モデル)を使ったDCCテスト機関車

 本日は、こちら KATO ED75(旧製品 K3057基板)をNEXT18デコーダ評価機として改造していきます。


使うのは、TGV用の最初のExpBoard(EC-typeT Ver0)です。現行品(Ver1)は後側ヘッドライト端子をスピーカー用に設計変更していますので両側ヘッドライトを付ける場合はVer0だけになります。


ボディを外すと、このようにほぼ同一サイズのライト基板 K3057タイプが搭載されています。



モーター端子押さえ(EL用シュー押さえ)を外し、モーターを引き抜きます。EH200などの改造時と同様、モーター端子を内側の隙間に通し直します。


ウオーム側と合わせて装着します。


基板を載せると寸法が合わないことがわかりましたので、爪が引っかかる基板の場所を1.5mmほど削ります。



モーター押さえ(シュー押さえ)を取り付けて、トマランコンデンサ(TC1)を配線、本体はボディの横に後で外せる木工ボンドで止めます。また、ヘッドライトLEDもファンクション動作確認用に取り付けます。


サウンドデコーダ(SmileSound MINI)を取り付けました。スピーカーは金属部にカプトンテープを貼ります。


スピーカーは、磁力で軽く固定されるので、取り外しが簡単です。


これで、M車のデコーダ評価もより簡単になり、休車状態だったこの車両の出番も増えそうです。