2020年6月30日火曜日

【新ExpBoard】EC-タイプTを使ったTGV Lyria DCCサウンド加工

久しぶりに海外物のDCCサウンド加工を行いました。今回の題材は、KATO TGV Lyriaです。早速改造の話に入ります。

今回使うのは、KATO海外型用に設計したEC-タイプTです。TRAINO製品では、海外物を赤に決めています。なお、今回は配線のはんだ付けはありませんので、基板の電極説明は省略です。

取扱説明書に従い分解して中身の基板を取り出します。製品のLEDを再利用しますが、LEDの極性が逆になっていることに注意してください。KATOの基板は、正面から見て右から左に流れますが、EC-タイプTは左から右です(角ランドがLEDのマイナス側=カソードになります)。この方が自然のような気がしますが、

 まずは、T車の取り付けに入ります。

 元の基板を差し替えて、モーターの固定パーツを戻します。

 今回は、LAISDCCのデコーダー(No 860015)をT車に使います。なお、M車ではコネクタが内側になるように装着しますが、T車では逆にコネクタが外側(運転台側)になるようにつければ、CV値で逆動作にする必要がありません。

 また、M車にはサウンドデコーダを搭載しますので、スピーカーを作成します。今回はnagodenさん頒布スピーかーセットのユニット(15mm✖️11mm)です。プラ板でエンクロージャを作ります。今回は薄側にする必要があるのでで角材による枠はありません。また、ボディの出っ張りを逃げるために一部の角を落としています。また、スピーカーの腹の部分にカプトンテープを貼り付けておきます。


T車同様プリント基板を交換しLokSound5 microを取り付けます(もしデコーダが熱収縮チューブで保護されていたら、かーターなどを使って剥がしてください)。コネクタの外にデコーダ本体が向くようにして、連結面側にはさきほどのスピーカーが乗るようになります。

今回はボディの隙間(パンタグラフ部分とラジエターマーツ部分の間)に軽く落としくむだけです。後はボディをかぶせるだけで終わりです。ただし、スピーカーの端子が基板にうまく当たるまで2度ほど調整を行いました。確実性をとるならはんだ付けすればよいですが、スピーカー端子は熱に弱いので十分に注意してください。最悪スピーカー内部短絡でデコーダ焼損のリスクがあります。

ボディを取り付ける時に、わずかに浮き上がる場合があります。その時はEC-タイプTが浮いてないか確認してください(それでも入らない場合はデコーダの部品の角を削るなどぶつかるところを削る必要があります)車両に搭載したあと、ESUのホームページからTGVサウンド(Locksound4 micro用)をダウンロードして書き込み、サウンド化が完成です。動画はtwitterでどうぞ!

追記:
TGV レゾについては、屋根が二重になっている関係で、中天井をカットしないとデコーダ、スピーカーを収納することができません。車体加工が増えますので、ご注意願います。

2020年6月27日土曜日

【新】「初めてのDCCキット」のご紹介

DCCに興味があってもなかなか手が出ない方もいらっしゃることかと思います。今回、そのような方に手軽に試していただくために、「初めてのDCCキット」を準備しました。対象はNゲージ、車両はKATO DCCフレンドリ対応動力車です。

そのキットの中身は、小型コマンドステーション(PetitStation)とEC-Slim(白いプリント基板)、DCCデコーダ(LAISDCC製)で構成されます。

その他に準備いただくのはACアダプタ、TOMIXフィーダーケーブルとレールになります。また、道具として半田鏝と爪楊枝が必要です。


なお、ACアダプタは、以下のKATO,TOMIX製品の流用でもOKです。
・KATO  22-082  N用ACアダプター
・TOMIX TCSパワーユニットN-600 付属アダプタ
コネクタは内径2.1mmのDCジャックで、 電圧DC12〜15Vであれば、使えます。

まずはコマンドステーションの組み立てです。こちらに取扱説明書がありますので始める前に一読願います。

取り扱い説明書にも記載していますが、ボリュームの端子を右側の様に曲げてください。

 部品が搭載された基板の裏側から差し込みしっかりとネジを止めます。ボリュームの軸が基板から垂直になっていることを確認してください。

ボリュームのラグを基板にはんだ付けします。。ハンダがきちんとついていることを確認してください。

ボリュームの軸を左に回します。

その状態で、左下の目盛にあうようにツマミを差し込みます。

部品が付いていない基板にスタッドをネジ止めします。

さきほどの基板にもねじ止めします。
ツマミを真ん中に戻しACアダプタを差しこんで、青ボタンを押すと赤・青両方のLEDが点灯するはずです。ここで、Ptetitstationは完成です。

さて、次に車両にDCCデコーダを取り付けます。EC-Slimのコネクタにデコーダを差し込みます。
 デコーダはどちらの向きでも動作しますが、通常はデコーダ本体が外側を向くようにして室内灯をさえぎらない様にします。

今回はキハ180を試しに使います。爪楊枝を差しこんでボディを外します。

床下をスライドして外します。

 写真のデコーダ取り付け場所がある方の台車を外します。

EC-Slimを差し込みます。配線が見える方が下側です。

 台車を戻します。

配線をボディの隙間に案内します。

ケーブルを爪楊枝で押し込みながら、床下パーツを再び嵌めます。うまくはまらないときはケーブルの位置を調整してください。

PetitStationにTOMIXコネクタを差し込みます。

車両をレールに載せて室内灯が点灯することを確認します(今回は、室内灯は常時点灯にに設定されていますが、オン・オフできるように変更することも可能です)。ここでつまみを回すと車両が走ります。

この後ボディをかぶせます。ケーブルの位置によってはボディが完全にはまらない場合があるので、慎重に調整してください。なお、車種によってはデコーダの取り付け場所を確保するため、メカイスなどのカットが必要な車種もあります。

なお、このEC-Slimはサウンドデコーダにも対応しています。Loksound5 microとスピーカーを購入すればオープンサウンドデータを楽しむことができます。その場合は青ボタンがF2(汽笛)になります。またMP3サウンドデコーダV6N18を搭載することも可能です。ぜひDCCサウンドの世界を楽しんでください。

2020年6月21日日曜日

KATOサンライズ エクスプレスのDCCサウンド加工

先日公開された、JR 285系用オープンサウンドデータをKATOサンライズ エクスプレスに搭載しましたので、ご紹介です。



早速M車を分解します。この車両は専用ライトユニットで照明しているので、いつもの技(EC-Slim)は使えません。なお、今回は寝台特急なので、なるべくデコーダやスピーカーが室内等の影をつくらないよう注意したつもりです。そのために、フレキシブル基板の表面を削って細い配線を追加するちょっと変わった方法をとっていますので、ご了承ください。


そこで照明ユニットの先端をカットしてそこにデコーダとスピーカーを入れようと思います。デコーダはいつものLoksound、配線はLoksoundに付属するNEM652用のアダプタを業順と逆向きに取り付けます。

現物合わせ(後の写真を参照ください)でフレキシブル基板をカットし、レールとモータ配線をはんだ付けできるよう基板表面をカッターで削ります。


プリント基板パターン上にハンダボールを作ります。


配線を追加します。
この見た目の上からの順番で以下の通りです。
1 未接続
2 Trk+ (NEM651であれば赤)
3 Mt+ (オレンジ)
4 未接続
5 未接続
6 未接続
7 Trk-(黒)
8 Mt-(グレー)


車両側の集電板とモーター端子に予備ハンダを点付けします。モーター端子を折り曲げる前に、集電板に触れないようにカプトンテーブを挟みます。


フレキシブル基板をゴム系接着剤で貼り付け、さきほどの配線が予半田部分に届くか確認します。


はんだ付けを素早く行います。


このときにフレキシブル基板側のハンダ付け部分が熱が伝わって溶けないよう水滴を垂らしておきます。

全体はこんな感じになります。この状態で試しのデコーダ(LAISDCC)をつかって試運転をしておきます。

室内パーツを戻して、スピーカーも載せます。(なお、スピーカーは先日音質比較用に作成した15mm✖️11mmスピーカーで、プラ板エンクロージャです)



ライトユニットの先端を溝の位置でカットし、やすりで整えます。その先端がNEXT18コネクタの位置に来るようにセットし、ライトユニットを押すとデコーダが車端側にスライトすることを確認します。



車体側もちょっとだけ加工します。屋根裏は平らなのですが、まず屋根の取り付け爪の先をカットしてデコーダに当たらないようにしておきます。



ボディを嵌めて完成です。このように、窓からはデコーダはほとんど見えません。



寝台らしく暗闇でもデコーダはほとんど見えません。また、テープ電線も室内パーツがこんな色なので目立たず塗装はなしとしました。このあと、オープンサウンドデータをかきこんで完成です。サウンドはこちらtwitterにてご紹介です。

2020年6月14日日曜日

【新】PetitDecoder第二弾 KATO FL12互換デコーダのご紹介

昨日は、SL用をご紹介しましたが、今日はKATOのDCCフレンドリー車両に取り付ける、FL12互換デコーダのご紹介です。

デコダーの外形は、ほぼFL12と同じです。SL用と同様、プログラム書き込み用のコネクタ(スマイルコネクタ)が付いた状態で、アドレスをきめてプログラムを書き込みます。その後、不要部分をニッパーでカットします。

装着するにあたって、プリント基板が入りにくいので、一度ボディを外し床下とメカイスの間を1〜2mm広げてから取り付けるとよいでしょう。


装着する向きで、先頭車の動きにするか最後尾車の動きにするか決めるとのはFL12と同様です。このデコーダは「F」がみえるように装着すると先頭車、「R」が見えるように装着すると最後尾車になります。

ボディを装着する前に、点灯状態を確認した方が良いです。LEDがうまく点灯しない場合は、ピンセットで基板を揺らして様子を見るとよいと思います。(この接触不良は、FL12でも同様です)。

最後に試走して完成です。DCCのF0操作で、ゆっくり点灯、ゆっくり消灯するのはSL用と同様です。Fl12と比較するとアナログ運転(+PWMコントローラ)に対応していることがアドバンテージですが、作る手間を考えると・・・FL12を買ってきた方が手っ取り早いかもしれません。

追記:


なお、MiniDecoderとして設計した薄型デコーダも完成しています。さまざまな車種のヘッドライト、テールライトDCC化に利用できます。プログラムを変更してMARSライトをつくることも可能です。





2020年6月13日土曜日

【新】PetitDecoder第一弾 SL用のご紹介

KATO SLのサウンド化を進める過程で、KATOのSLのボイラーには配線を通す隙間がないことがわかり、急遽こちらの製品を開発しました。先日の試作の結果から改良し、量産品が完成しましたので、ご紹介します。



対象は、ヘッドライト点灯に左側の基板が使われている、D51リニューアル後の車両です(ただし、構造が異なるC56は除く)。この基板を右側のプリント基板に差し替えてDCC化を行います。

なお、このデコーダは通常のアナログのみならず、DCC車両とは相性の悪いと言われるPWMタイプのパワーパックでも安心して利用できるよう、CV値の読み書きをサポートしていません。ロコアドレスを含め、すべてプログラミング書き込み時々に決定しますので、基板の後ろにコネクタ(通称スマイルコネクタ)をつけたままにしています。

現時点ではアドレスをお聞きして直接頒布(メルカリ)から開始させていただきますが、将来的には皆さんにも設定変更いただけるよう環境を整備中です。現在、TPI版スマイルライターとしてスマイラーさんに検討いただいています。(詳細は最後をごらんください)

基板の交換は簡単です。ボディを持ち上げて、基板を交換するだけです。 デコーダのコネクタ部をニッパでカットし、基板を差し替えます。写真では白っぽいですが、オリジナルと似た電球色です。



ボディを戻して完成です。デコーダの動作をまとめると以下の通りです。

DCC運転:
アドレス:
  ショートアドレス 1−127
  ロングアドレス  4桁アドレスまで可能(6202で確認)
前進 F0オン やわらか点灯(点灯開始時はゆっくり点灯、消灯時はゆっくり消灯)
   F0オフ 消灯
             ※スピードステップは128をお使い願います。
後進 消灯

アナログ運転(電圧制御、PWMコントローラでも問題なし):
前進 点灯(DCCかアナログかの判断を行うために、点灯まで1秒程度遅れます)
後進 消灯


以下は技術情報です。

回路図:

※:プリント基板設計時、両面層版で高密度に実装するため、部品パッド部にするホールを配置しています。また部品間の寸法を犠牲にしていますので、組み立ての難易度は高めです。

プログラミング環境:<PetitStation,PetitDecoder共通です>
1. ATMELSTUDIO  7.0
  C言語にて開発 
  AVRISP MMKIIにて書き込み

2. ARDUINO 1.8.9 (現状は最新 1.8.12ではうごきません)
  ATTINY10用ボードマネージャのインストール要
  C言語にて開発(ATMELSTUDIOと同一ソースコード)、ARDUINOライブラリ未使用
  書き込み機は スマイルライター(TPI版)を検討中
    avrboyという内部書き込みプログラムが動く場合と
    標準プログラム(avrdude)が動く場合2通りがあるようで、
    このあたりの詳細を調査しています。

プログラミング環境については整備ができましたら、展開します。