2021年7月24日土曜日

EC-Slim V3 設計中です

現在、EC-Slimの新バージョンを設計中です。これまでみなさんからいただきましたご要望などを加えておりますので、少しご紹介です。

まず、基本は従来品と同等に使えること(互換性、混在利用)を優先しています。

  • 外形・サイズは従来品(V2a)と同じ
  • 配線取り付け方法(パッド)は小変更にとどめる。
  • 基本は従来と同じ6LED、薄型のNSSW157T(秋月電子通商にて入手可能)
  • 両極性回路の搭載も従来通りとする。
  • 連接車などに収納するために、短くカットしても使えるようにする

具体的な改善点はLED周りが中心です。


今回はLEDパッドを15個準備しましてその中から好きな場所を選んで取り付けできるようにしました。LEDは1−3のグループに分かれまして、グループの中で同じ数だけ(2つもしくは3つ、場合によっては5つ全部)好みの場所に取り付けて使ってください。もちろん、チップ数が多ければ車内の影が少なくなります。従来(V2a)と同じにするためには基板下側の▲マークの6箇所に取り付けてください。

LEDのバッドはもう少し大きいほうがよいとのご要望で、サイズを見直しました。また、イージーセットでLEDが割れてしまう不具合が若干ありましたので、90°回転させLEDにストレスがかかりにくいようにしました。あわせて、基板の厚みも見直しする予定です。さらに、LEDの取り付け向きを変えて追加配線すれば、一部のブルートレインなどで部屋ごとの点灯状態を作り出すことも可能です。

さらに、EC-slimを短くカットした場合にはLED3のグループの取り付けができないため、そのままではLED1,LED2が点灯しません。短くカットしても電流を流せるようにバイパス回路を準備しました。詳細は製品取扱説明書に記載する予定です。

もうひとつ大きく変わったのは、デコーダレス組み立てです。デコーダレス組み立ては、DCCおよびアナログ運転の電力を整流し、そのままLEDを点灯させす。これを使えば編成物でも均一した照明を実現できます。


今回、サークル「MT40」さんの各種デコーダに採用されていた小型ダイオードブリッジ(BAS3007A/Infineon製)を採用しました。これまで単品ダイオード4つを半田付けせねばなりませんでしたが、この部品変更で1つで済み、大幅に組み立て時間を短縮できると思います。

最後にもう一つ。スピーカーのコネクタ接続を検討しました。コネクタは中央一箇所で左右どちらにでも延ばせる構造です。

専用スピーカーセットを準備すれば、イージーセットでは半田付けなしでDCCサウンドが搭載できるようになります。その他は基本従来通りの設計です。これからも安定供給できるように準備中です。




2021年7月23日金曜日

KATO C11にDCCサウンドを搭載する。

 今日は、KATO C11のDCCサウンド搭載方法の説明です。今回の方針は

  • 製品の分解から試運転まで1日で終われる作業量にする
  • バック運転も考慮して、前後のライト点灯機能を維持する
  • 外観は、運転席内部のシースルーを含め、極力オリジナルを保つ
  • メンテナンスもできる構造にする

といったところです。

まず、デコーダのおおよその搭載方法を検討します。当初は、KATODCCフレンドリー用を利用しようとあれこれ考えましたが、動輪を外してダイキャスト加工すると走りの調整にも時間が必要になるので、Loksound5 NANOとEXP-NANOで対応することにしました。

車両の分解方法は蒸気の神様のサイトが詳しいので割愛させていただきます。デコーダをキャブ内部に置いてみます。このようにぎりぎり入ります。

ただし、ボディのボイラー部分と、後ろ側パーツを切り抜かないとデコーダは搭載できません。

いつもの超音波カッターでカットします。このときにデコーダの幅+αの開口寸法が必要です。

車体後部を組み立てて、デコーダとスピーカーの上に積み上げてみます。スピーカーはED75改造に使ったすこし小ぶりのものです。うーん・・・かなり厳しいけどなんとか入りそうなことがわかりました。

エンクロージャーがないと音がしないし割れるので、石炭部分をうまく使うことにしました。

前部はちょっとはみ出るのでプラ板でふさきます。

スピーカー底面は少し斜めにして空間を確保し、木工用ボンドで周囲を埋めます。

配線の先には、コネクタを取り付けます。コネクタはこのスピーカーの横のスペースに収納予定です。次にライトユニットの加工です。

LEDのマイナス側(カソード側)はデコーダ配線を繋ぐ時に使いますので、マジックでマーキングておきます。基板についている抵抗を取り外し、中央のパターンをカットします。

引き続きDCC対応の改造を行います。具体的には 「右側レール->写真奥のチップ抵抗->前側ライト用LED」「 左側レール->手前のチップ抵抗->後側ライト用LED 」とします。なお、チップ抵抗は1.5kΩにすることでオリジナルより暗めにしています。

続けてデコーダー本体の搭載です。モーター配線金具を外します。

EXP-NANOからはスピーカー配線、ライト配線(HLは前側、TLは後側)に配線します。レールからの配線はいつもの洋白線で、これをダイキャストウエイトに押し当てて基板の固定を兼ねることにします。

現物合わせでライトユニットに配線を接続します。スピーカー配線の先端にはコネクタ用のピンを半田付けします。また、EXP-NANO全体をカプトンテープで絶縁しておきます。

ボデイのライトケースの後ろ側をカットし、配線を通すスリットを超音波カッターを使って作ります。
一度貼り付けたカプトンテープの一部を捲り上げ、EXP-NANOのM端子にモーターの配線を半田付けします。

Loksound5NANOにもカプトンテープを巻き付けて、EXP-NANOのコネクタに装着します。

念入りにショートしていないことを確認した後ボイラー側ボディを取り付け、ライトユニットを差し込んでテスト走行を行います。ここは一発勝負になります。

キャブの屋根裏には、LEDの光がもれないように壁がありますので、改造した基板配線があたらないように超音波カッターとノミで削ります。何度も言いますが、超音波カッターは刃を当てただけで切れますので、最新の注意を払ってください。

あとはこちらを組み立てるだけになりました。

キャブをボディ後部を繋げます。実は、分解時に爪の一つを少し潰してしまっているので一部木工ボンドで補強しています。

こんな感じで、スピーカーの配線をうまく収めつつ、嵌め込みます。


全部のパーツを戻したら、運転室内部の状態を確認します。ヘッドライト用配線が少し見えますが、気になるようでしたら爪楊枝で調整すれば良いです。



この後、走行を調整して完成です。やはり出来が良いモデルは、加工を終えた後の満足感も大きいですね。細かい作業が続くので、だいぶ疲れましたが・・・































2021年7月18日日曜日

KATO DE10にサークル「MT40」さんのDCCデコーダを搭載する

 本日は、DE10のDCCデコーダー搭載のご紹介です。(サウンドではございません)。

DE10にはDigitrax製品DN163K4aが適合するようですが、テールライトを入換灯(入換動力車標識)として点灯させたいこともあり、サークル「MT40」さんの、K3066RAを利用しました。こちらは、一度ED78のDCC化にも利用した商品です。

こちらは、以前入れ替え灯をアナログのまま点灯できるようにしていました。今回はこれをDCCのファンクションで操作できるようにするものです。

デコーダー基板を並べてみます。ヘッドライトLEDの位置もほぼ同じで、これからすんなり交換できそうです。

オリジナルの基板はここに爪楊枝をさしこんで浮かし、ずらすと取れます。

なお、テールライトは1005LEDに細い配線をつけたものをテールライトの裏にはめ込んだだけです。

配線は超音波カッターで溝をつけて、ダイキャストの隙間に通しています。カプラーの首振りを阻害しないことを確認しておきます。

さてデコーダを取り付けます。まず取り外したモーター用金具の外側に絶縁テープ(カプトンテープなど)を貼り付けてください。これをやらないと金具がウエイト(レールにつながっている)にあたって、デコーダを壊す場合があります。

モーター端子を少し中心にずらして嵌め込みます。

基板をはめこんだあと、さきほどのライト配線を繋げます。LEDのプラス側は12V、マイナス側はF2とF5に繋ぎました。

ボディをはめる前に動作を確認します。

問題がなければ、ボディをはめて完成です。ボディは裏側を削ることなくはまりました。F0でヘッドライト、F1で入替灯のオンオフができています。

実は、今回加工中にデコーダを壊したり、LEDも付け直したりしていますので、注意点をまとめておこうと思います。
  • LEDの配線はポリウレタン線ではなく被覆に厚みがある配線を使った方が良い。(黒塗りすればよいかと思ったが角で擦れてLEDが壊れた可能性があった)
  • デコーダの裏にはしっかり絶縁テープを貼り付ける(特にパッドの下側)
  • モーター端子板の外側はしっかり絶縁テープを貼り付ける
  • モーター端子板は、ウエイトに触れない位置で固定されたかよく確認する(ずれてしまってデコーダを壊した可能性がある)
書き出してみたら、すべて絶縁の話でした。絶縁に注意しなければならないのは、MT40さんのデコーダに限らず他社でも同様です。慌てず、ゆっくり、丁寧に作業するのがよいかと思います。