2020年5月1日金曜日

【新ExpBoard】KATO C57 DCCサウンド加工(2)

本日は、エンジン側の改造について説明します。

エンジン側のボディは、キャブの下側に竹串を差し込み上に持ち上げると簡単に外れます。

 その後に、左右それぞれのランボードを外します。こちらも隙間に竹串を差し込んで少しずつ外すといいでしょう。

モーターの配線は、このように燐青銅板を通してダイキャストにはめ込まれます。はんだを溶かして燐青銅板を外します。


テンダーからの配線につなぎます。左右間違えると逆走しますので、必ず向き(右側が赤です)を合わせてください。

半田付けした端子を元の溝に収めます。この前に、ダイヤストの溝に絶縁のためのカプトンテープを貼り付けておいてください。★★★絶縁がきちんと出来ていないとデコーダが壊れます★★★

 なお、今回はヘッドライトの配線ルートが確保できなかったので、ライトはアナログのままにしました。しかしながら、コンデンサがついているのでDCCでは点灯しないことが分かりました。

 はんだやヤニが飛んで付着しないようマスキングテープで養生してコンデンサを外します。

ボディを元に戻し、試走して完成です。まだ、LokSoundの調整手順も掲載します。

(1)最小走行スピードをセットする。
このデコーダは、CV2で最小スピードをセットするのですが、その設定値が小さすぎると最小速度で動きがぎくしゃくすることがわかりました。サウンドとの調整がしやすいように一回転2~3秒とするためにCV2=2としました。また、最大スピードCV5は255、スピードテーブルはあえてオフ(CV29 bit4=0)に変更しています。

(2)PI制御のパラメータを調整する
LokSoundではモーターを一瞬発電機に切り替えた回転数検知(Back-EMF)を利用した閉ループ制御を行ていますが、速度によって制御パラメータを切り替えています。

 これらのパラメータを一から設定するのは難しいので、自動設定機能を利用しました。CV54=0を書き込んだ後に、スピード0で「F1」をオフからオンにすると自動チューニング機能が開始されます。1mほど勝手に前進しますので、長めの直線レールの上で実行します。
これによって、設定された値は以下の通りです。
CV51(»K Slow« Cutof) = 13  =>★10
CV52(BEMF  Param. «K Slow») = 9  =>★0
CV53(Control Reference voltage ) = 78
CV54(Load control Parameter «K») = 16
CV55(Load control Parameter «I») = 38
ただ、このままではまだ低速走行が安定しないので、マニュアルのMaxon moterを参考に★に変更しました。

なお、パラメータの違いによって走行は以下のように変わります。
パラメータK(CV52,CV54)
 小さすぎる場合 応答が悪い(停止状態からスタートが遅い)
 大きすぎる場合 ラピッドスタートになる
パラメータI(CV55)
 小さすぎる場合 走行スピードが追い付かない、あまり出ない
 大きすぎる場合 走行スピードが不安定になる


(3)最小速度でのドラフト音の調整 - ★LokSound libray S3/6の場合
最低速度(SPEEDSTEP1)で走らせ、CV57でドラフト音を同調させます。低速時は、シリンダの吸気・廃棄の音(シー、ハー、シー、ハー)の音なのでこれをロッドの回転にあわせます。CV57は大きくすると音の周期がゆっくりになり、小さくすると速くなります。

(4)中間速度のドラフト音の調整 - ★LokSound libray S3/6の場合
最高速度ですとロットの動きが速すぎて、あっているかどうかわかりません。よって40~50%のスロットル開度で確認するのがよいでしょう。CV58もCV57と同様大きくすると音がのんびりになり、小さくすると速くなります。

なお、スロット開度と実車のスピードを合わせる場合、CV58とCV57を先に設定し、その後CV53で機関車のスピードを音に合わせます。(2020-9-2 追記)

(5)加速、減速の応答性を好みにセットします。
ここまでやった後で、加減速を調整するのがよいと思います。CV3が加速度設定、CV4が減速の設定ですが、値が大きいほどゆっくりで0が遅延なしの動きになります。

以上の改造によって走行性性能が改善できました。